大治郎が佐々木と間違えられて佐々木を敵と追う柳田に襲われたことを知り迷惑をかけないためにわざと手向かいもせず柳田に斬られる。

　夫の遺骸を運んできた大治郎に夫の無実と主人の汚行を大治郎に告白する。自害しようとするが小兵衛に助けられ小川宗哲に身元を預けられ侍女として働き元気を取り戻した。

　話し相手が欲しくなると大治郎を呼んだが大治郎に過去の汚行を暴かれて秋山家との交誼が絶え亡くなるまで大治郎に刺客を送り続けた。

　四十年後、いかさま博打を開いている小川屋亀蔵と組み悪事を行う。事件が発覚し住吉も召し捕らわれた。小兵衛は彼が昔描いた小さな茄子の墨絵を持っていた。

　数日後、暇をもらいいなくなった。その後、大久保の清福寺の茶店の主の女房となり娘を一人産む。

　小兵衛親子との交誼が絶えなかったが亡くなった。亡くなる時間に小兵衛は自宅の庭でお静の幻を見た。

　藩の命で襲ってきたかつての同僚を返り討ちにすることが心苦しくなり、彼を追う刺客が間違えて剣友大治郎を襲い迷惑をかけたことなどを大治郎に手紙で詫び自害した。

　関万之助に父の仇と狙われ小兵衛を立会人とし、関に討たれてやることにする。当日、関の味方の奇襲に会い亡くなる。

　堀井に斬られるが唯一生き残った黒田が斬ったことになった。

　生き残った小兵衛から関が黒田を討ち取ったことにするように言われる。小兵衛の見立てでは関は黒田の子供らしい。

　相模屋の亭主に犯され気を失う。気がつくと亭主は死に目撃者で料理人の竹蔵がこのことを秘密にすると引き換えに妻になるように迫られ夫婦になる。事件が発覚し竹蔵が処刑されたと知ると大川に飛び込み自殺した。

　たまたま小兵衛が店に立ち寄ったことがきっかけで事件が発覚すると処刑された。

　竹蔵が相模屋の亭主を殺した事件を出入りの御用聞きを使い泥棒の仕業として処理させる。小兵衛により相模屋の事件が発覚した半年後に島送りにされた。

　死に際に道場で立会った秋山大治郎との真剣勝負を望むが大治郎が不在で近くの船宿で待つ間に具合が悪くなり女中に大治郎へ愛刀を形見に渡すように頼み亡くなった。