聚楽第の数少ない平面図『山城聚楽』を掲載しています。　

　否定された説も多いですが、どのような史料を使っているかなど参考になりました。

　大正時代に行われた聚楽第の調査報告が収録されています。現代語でないため読みにくいですが内容は充実しています。

　聚楽第に関する記述もあり、馬瀬氏の聚楽第城郭推定範囲が載っています。

　天保１４年（1843）に名倉希言が作成し明治時代の摸写のみ伝わる「豊公築所聚楽城之図」と「豊公築所聚楽城址形勝」がカラーで掲載されている唯一の書籍です。

　後半は聚楽第で現存する唯一の遺構と長年云われていた梅雨の井の変遷についてです。

　聚楽第に関する項目もあります。

　聚楽第に関する他の絵画史料も掲載されています。

　聚楽第に関する史料や金箔瓦、史料などが掲載されています。東京藝術大学蔵「探幽縮図」にある聚楽第行幸図屏風の模写の全体が掲載されているのはとても珍しいです。

　２０１５年１０月から２０１６年１月までに聚楽第跡一帯の道路で行われた表面波探査の結果が記載されています。

　聚楽第に関しては２０１５年に京都大学防災研究所が実施された表面波探査の結果を反映した「図２６聚楽第跡復原図」、２０１２年の発掘調査で検出された本丸南堀石垣の写真など最新の発掘調査が盛り込まれいます。

―豊臣秀吉と堺―

　「聚楽第行幸図屏風」の解体修理によって得られた情報を論考で紹介されています。

　その中で「聚楽第行幸図屏風」の天守閣が描き直された可能性が高いとしつつも、描き加えられた可能性を示唆されています。

　２０２４年１０月現在、堺市博物館の同企画展のページ（別ウインドウで開きます）には図録に掲載されている「聚楽第行幸図屏風の修理」を含む３つの論考が公開されています。　

　私が住んでいる学区は地元住民向けの説明会の対象外だったため、開催されていたことを知らなかったです。資料は考古資料館の方から頂きました。

　位置的には平安宮の大宿直跡と推測できる平安時代前期の建物の痕跡と室町時代の建物の痕跡が見つかりました。

　秀次事件を石田の視点から見る目的で使いました。京の町の改造への関わりなど意外と知られていない話があります。

　戦国時代の大名は江戸時代まで存続できた家も多く、他の本では記載されていない話も載っていて参考になります。

　戦国時代を生き抜いて江戸時代まで残った大名・旗本家は聚楽第があった当時に活躍していた先祖について詳しく掲載されています。

　複数の時代の地誌を見ることで、町名と町名由来の変遷がわかります。

　なお、大正４年（1915）に発行された『京都坊目誌』（碓井小三郎　編　平安古考学会）は、国立国会図書館デジタルコレクションで現時点では『上京之部乾』のみ公開されています。

　この日記には聚楽第に４つの曲輪があり、各曲輪を囲む石垣の長さを明記しているなど貴重な記述が多いことから聚楽第に関する多くの本で引用されます。

　彼は聚楽第を訪れていませんが、インド副王使節として聚楽第の秀吉を訪問した随行員から聞いた話があります。

『輝元公上洛日記』とほぼ同じ内容。天正１６年７月から９月までの上洛の様子を細かに記しているので聚楽第内部で行われた茶会の様子や見取り図など貴重な記述が多いです。

　注記があるのが特徴です。

　上記のものと微妙に座敷表が違います。

　『聚楽第行幸目録』や秀吉を猿に例えて詠んだことで有名な落首が掲載されています。

　大中院から見つかった大中院文書は城下町の聚楽町に関する地名が記載されている文書もあります。

　彼は聚楽第の茶室にも招かれ、記録に残しています。

　彼は豊臣秀次の文化事業に参加し、秀次から扶持を受けていました。そのため、何度も聚楽第を訪問しています。

　国立国会図書館デジタルコレクションで公開されています。

　これを解題・翻刻した「大阪城天守閣蔵『聚楽行幸記』解題・翻刻」が『古代中世文学論考第３８集』　編　古代中世文学論考刊行会）に掲載されています。

　聚楽第跡地は平安宮の北東部分に該当するため、参考になります。

　聚楽第にまつわる地名の成立時期や聚楽第跡地の変化が地図上からわかります。

　聚楽第の南二ノ丸南堀と外堀は江戸時代に天秤堀と呼ばれ、江戸時代中期に洛中塵捨場として利用されていました。

　「第二章　聚楽町の成立と展開」では聚楽第の城下町である聚楽町に関する内容です。

　選定されている堀川第一橋の項目で使用しました。